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記念館で、この油絵のカードを販売している。
『長崎』、ジャック・ベラン、1764年。
保存状況に申し分がなく、史料としても長崎の発展と変化を示している。
ヨーロッパで作製された物を基にし て作られたであろう。見事な細かい手作業が特徴。
迫害が激 しくなる前、日本のキリシタンの間メダル・遺物・ロザリオなどが大流行した。
本来、信心業に使用される物として、材料や形に決まりがないが、楕円形で、イエスの受難、聖母マリアと聖人は一番好まれるテーマに なった。
右の物が恐らくその一例に過ぎない。
本来の掛け穴が壊れ、再度に空けられた穴も崩れたことからもその利用状況がうかがわれる。
左右のメダルの比較によって、当時の日本製と外国製の特徴が現れる。左のメダ ルの輪郭が精密であり、右の方は不鮮明である。外国製の物の型を取って日本の金属で鋳たと思われる。
尚、最近の研究によれば日本製のメダルに用いられた材料が外国から輸入された物が多い。
中国に入ろうとしたザビエルはまだ若いうちに仮小屋で寂しくなくなるテーマが数多くの作品に見られる。
右の銅版画が有名なペトラルカ(19世紀)によるものである。絵そのものは16世紀末から様々な本に出る物を基にしたが、精密さと全体の力強い印象はペト ラルカの技術を活かした作品である。
『ビビリオテカ・セレクタ』(選定書)、アン トニオ・ポセヴィノ著、1593年
良好な保存状況で、この本は16世紀に使わされた「教科書」を集めた作品である。
その中に日本で使用され、日本語にも翻訳されたヴァリニャーノが書いた「カテキスモ」のラテン語版が収められている。